部族絨毯 トライバル・キリム
起源はペルシャ絨毯の歴史よりも古いとの所説があり、約5000年以上前からキリムは生活必需品であったとされている。
キリムと絨毯の違いはパイルの違いにある。絨毯はパイルといわれる毛足の立ち上がりがあるものに対し、
キリムは縦糸緯糸を織り合わせ制作されるもので、所謂平織の織物です。オリジナルデザインの発祥とも言える部族を象徴する文様や色柄や、
部族の繁栄に対し祈りと神気を籠め織りあげる敷物です。これらの文様は現代においても受け継がれている伝統の高尚な作品やポップな作風のキリムも織られています。
ペルシャ(イラン)から伝播したキリムはトルコをはじめバルカン、コーカサス、アフガニスタン、パキスタン、中央アジア、
中国にまで広がりをみせ各地域のキリムの作風がそれぞれの魅力を醸し出し面白い。