ギャッベと部族絨毯を紡ぐ人、結ぶ人達の日々

彼らはエネルギーに満ち溢れています。それは大自然をバックグラウンドに

自然の一部として日々を過ごしているからに他なりません。

ギャッベや部族絨毯を織るには必須の条件になりますね。

彼らの感性は全てが大自然の中で育まれているのですから。

 

朝もやの山岳

ひんやりとした自然の朝、動物も人も生き生きしています。
爽やかな空気を胸一杯、呼吸が整い生命が漲る時。

gabbehに使用されるペルシャ羊達。餌も飼育環境も良いので
良質のギャッベになる理由ここにあり。



 

羊の面倒をみる少女

部族にとって動物達は単に飼育するものではなく家族と同じ仲間です。
過酷な自然を共に生き抜く同胞。部族達の飼育は愛情に満ち溢れ、
羊毛の品質を向上させる 重要な要因の一つとなります。  

家事をこなす女性

家事は世界中の主婦にとって充分に果たす事は容易ではありません。
部族にとっても同じですが、どうでしょう、、私達のように文明の利器を使用せず
自然の中での家事は厳しいものがありますが、女性たちはなんのその。
美しく着飾っています。彼らの美意識は常に生活に密着しているが故に
ギャッベの意匠にも反映されているのです。

動物達と共に

自然と動物達との共存は彼らにとっては必然の日々。
動物達の面倒は良いギャッベを制作する源です。
愛情たっぷりと質の良い餌はウールの質を向上させます。





 

子供たちは動物が大好き

羊の子供は子供たちの仕事です。
遊びながら愛情を学び取る自然からの恩恵。
艶々の毛並みに育ち毛糸を紡ぐのも彼らです。

働く女性

大自然の中で歳を重ね
大自然との共存の厳しさと喜びを知る。
知った者に宿る優しさと熟達した眼差し。


 

家事の合間の育児

子育てはお母さんにとって一大事業。
しかし山岳のお母さんは厳しい躾より自然の厳しさを教える。
それは物語の中でお母さんに語られ、子供たちの想像力を沸き立てる。

逞しい女性たち

仕事は多岐に渡ります。半遊牧の部族は
農業を営み、稲作は重要な役割。女性達も率先して持ち場とします。

放牧の中の家事

彼女達は家事が大好き。
特に伝統の料理の腕自慢は各家庭の重要事項。
伝統の料理の味は守られながらオリジナル性を引き出す天才料理家達です。

パンを焼く一時

料理と同様にナンを美味しく焼くことも重要な技が必要です。
味は勿論・風味・触感はバランスが取れてはじめて一人前。
捏ね方ひとつ、塩加減ひとつで変化してしまうナンはやはり部族の感性が必要ですね。

大きなナンを焼く窯

ナンを焼くには石窯も重要です。
石窯の質や大きさ、そして火加減とのバランスも。
パンを焼く歴史は絨毯より古く、一人ひとりがパン屋さん顔負けの職人です。

羊を追う男

羊飼いであろう男性はペルシャ伝統の
馬乗りのハンティングでもある。ポロの源のハンティングは
部族の男達の嗜みと技とプライドに箔をつけるほど評価が高い。

農業に勤しむ女性

半遊牧の民にとって農業は重要な稼業。
女性達はギャッベや敷物を制作する時と同様に実り多く豊穣を祈り励む。
日本の米とは見た目も味も大きく異なるが香ばしく美味、筆者にとり甲乙つけがたい。

文明の利器?と部族

遊牧とはいえ完全に私達の生活と異なるのではありません。
現代では携帯やパソコンは彼らにとっても必需品です。
ただ部族としての誇りや心意気を無くさずに生きています。

テントとパラボラアンテナ

彼らにとっては現代と従来の生活必需品の絵です。
いつの日か遊牧の生活を捨て去る日もやってくるかもしれません。
どうか、現代を取り入れながら伝統を末永く引き継いでもらいたいものです。

踊る事が好きな部族達

彼らにとって踊る事は老若男女の誰もが身に付けています。
祝いの席だけでなく日常を楽しくする術なのでしょう。
特に、男性だけの集まりの中で披露されるダンスはロリスタン独特なダンスです。

狩りに行くのだろうか?

そうなのです。狩りに行きます。遊牧の歴史とも言えます。
女性も駆り出され男性と共に狙いを定めます。
動物達は家族でありながら食を命を支えてくれる賜りものです。

子牛と戯れる子供

前記した様に子供も大人も動物達は家族と同様の生活をしています。
愛された動物達は穏やかで嫋やかに生活ができるので　
ミルクや羊毛も豊かになるはずですね。

勉学に勤しむ時

課外授業ではありますが自然の中での授業は多い学びの舎。
自然の素晴らしさを知っている彼ら達は厳しさも熟知しています。　　
自然を敬い崇拝してこそ感謝の気持ちを教え教わる事ができるのでしょう。

男たちの一服

彼らに男尊女卑の概念は無く相互の尊敬の上の差異を重んじます。
自ずと楽しみを共存する場面とそれぞれの楽しみを尊重しています。　
水タバコは男達の楽しみの一つ。昨今日本でもブームになっているようです。

華やかな民族衣装

カシュガイに限らず部族の女性達は原色が好みで華やかです。
当然手作りの衣装や普段着は競いつつも伝統のデザインを生かしています。　　
気候や天候に合わせ、創造的な趣を日々の衣装に反映していて素敵です。

恥じらいの仕草の女性

世知辛い都会では女性の恥じらいの意味も無意味となりつつあります。
女性と男性の差異を自然に表現できるのはそもそも大自然を前にして自然。　　
現代社会の自然との乖離は自然の仕草まで変貌させていますね。

山岳の夕べ

 

手織る少女達

紡ぎ染め込んだ糸

 

精魂を込める

嫁入り前の結び

山岳の春

山岳の雪